クリーン開発メカニズムの仕組み

■ステップ1:資金・技術の供給

附属書I国(先進国、たとえば日本)である投資国が、非附属書I国(たとえばベトナム)であるホスト国に資金と技術を提供します。このとき、投資国(日本)の温室効果ガス排出量は、『京都議定書』で定められている排出枠(割当量)を超過しています。

■ステップ2:排出量の削減

投資国(日本)からの金銭的および技術的サポートにより、ホスト国(ベトナム)の温室効果ガス排出量は削減されます。ホスト国(ベトナム)は第1約束期間に温室効果ガス排出量の削減する制限義務はないので、排出削減量は第1約束期間における投資国(日本)の排出削減にカウントされます。

■ステップ3:認証

CDM理事会から承認された運営機関は、クリーン開発プロジェクトの結果もたらされる排出削減量を確定し、それらを認証排出削減量(CERs)として認証します。

■ステップ4:認証排出削減量(CERs)の分配

認証排出削減量(CERs)は、投資国(日本)とホスト国(ベトナム)の同意に基づき、投資国(日本)、あるいは投資国(日本)およびホスト国(ベトナム)の両国に分配されます。投資国(日本)に分配された分は、投資国(日本)の排出枠(割当量)を実質的に増加させることに寄与します。

つまり、投資国の温室効果ガス排出量が温室効果ガス排出枠(割当量)と認証排出削減量(CERs)の合計を下回れば、附属書I国である投資国(日本)は『京都議定書』で義務づけている排出量を満たしていると見なされるわけです。

非附属書I国であるホスト国(ベトナム)は、第1約束期間に温室効果ガスの削減義務を課されていませんが、将来何らかの履行義務が課せられるとき、この認証排出削減量(CERs)を活用できることも期待されています。