カントー大学訪問

9月16日、アジア・インターンシップ9日目。

この日の午前中、私たちはベトナム南部カントー省にあるカントー大学を訪問しました。

カントー大学は国立総合大学で、農学部、経済学部、社会科学部を設けています。その中でも農学部はメコンデルタ地帯の農業を研究する中心的機関として位置付けられており、ベトナム国内でも有数の肥沃な自然地帯の研究を任せられている、重要な教育機関です。その農業分野においての日本との関わりも多く、大学では農業工業大学との姉妹校提携を結び、東京農業大学と九州大学とは密接な関係を結んでいます。それ以外でもJICAとの共同プロジェクトを行うなど、日本の農業研究においても欠くことのできない存在であることは、想像に難くありません。

日本以外の国ではベルギー、フィンランド、デンマーク、アメリカ、シドニー、タイ、マレーシア、中国、インドとの関係も有り、総じて国際交流が非常に活発な大学であることが窺えます。

今回の訪問は過去のアジア・インターンシップを通じて初めてとなったのだが、当日は対応して頂いたChiem教授を初め、暖かく迎えて頂いた。私たちが急な会場設定で行ったプレゼンテーションにも関わらず、教室には席を埋める程の多くの教職員の方々や学生の方々が集まって下さり、2日目に訪問したISPONRE、3日目に訪問したハノイ国民経済大学(NEU)に続き、非常に良いプレゼンテーションの環境を作って頂いたと感じています。この場を借りて、改めて御礼申し上げます。

プレゼンテーションの後にはバスで大学内を見学させて頂きました。下図の示す写真でわかる通り、キャンパスを建てると言っても元々ある自然資本を破壊するのではなく、構内にも多くの自然が見受けられた。施設にも「3R」と書かれた看板の建物があり、その中では名前の通りReduce, Reuse, Recycleのされた製品を販売していました。

400万haと1800万人以上の人口を有するメコンデルタ地帯の中心的研究機関と位置付けられているカントー大学だが、今回の緒方研究室として初めての訪問を経て、自然と共生する大学の姿、また熱心に勉学に取り組む学生の姿が見受けられました。社会的共通資本の中でも重要な役割として「教育」が挙げられているが、それは「ある特定の国家的、宗教的、人種的、階級的、ないしは経済的イデオロギーに基づいて教育が為されてはならない」と述べています。私が見たカントー大学はそのようなものに影響を受けることなく、まさに「ベトナムの後世を担う若者を教育している教育機関」だと感じ、同じ学生として非常に刺激を受けました。この刺激を今後の学生活動、更にその後の社会人生活に活かしていきたいと思いました。