環境投資の「二重の配当」と「後発性の利益」

従来、環境政策はコスト高をもたらす厄介物という誤った認識が支配していたが、最近のOECD諸国の実証研究によると、環境税等の環境政策の導入により既 存の制度体系のゆがみを是正し、しかも環境保全に寄与するという意味でプラスの効果があるとともに、環境投資による雇用創出効果が汚染企業の排除による失 業分を上回る純効果もっていることが実証されている。それは、石油や石炭等の枯渇性資源の限界を克服し、新しい環境ビジネスを成長させ、自然と経済の調和 をもたらす産業エコロジーを育成する。また、こうした経験は、途上国が先進国の経験した環境破壊と同じ軌道を歩むことなく、「学習効果」と「環境協力」を 得て、地球環境を保全しながら経済開発を進めることができ、東アジアの経済開発の持続性を導くことを示唆している。